2010年3月7日

現在ユーロは円やドルに対してどんどん弱くなっている。今日は1ユーロが120円を割った。これはヘッジファンドなどの投機筋がユーロを売る攻撃をしかけているため。逆に円やドルが買われている。

ギリシャ政府は来月多額の借金の返済もしくは借り換えを行わなくてはならない。ギリシャが債務不履行になりそうになったら、EUが緊急融資などを行うだろう。

その際にはユーロが買われて急激に強くなる。ヘッジファンドはその際に複雑な金融技術を駆使して罠をしかけ、ユーロの高騰によって巨額の利益を得ようとしているわけだ。彼らは現在そのための仕込みを行っているはずだ。

ギリシャの救済は私たちドイツに住んでいる納税者らの血税で行われる。つまりヨーロッパ人は税金でヘッジファンドをもうけさせるようなものだ。

各国政府は金融危機の経験を生かすなどと言っているが、こうした市場の力に勝つことはできないだろう。